共感を採用フィルタにする|AI業務管理秘書たすきばを一緒に作りたい人、たぶん合わない人
なぜ共感をフィルタにするのか
普通、採用フィルタというと「技術力」や「経験」を見ます。
たすきばは、違います。
技術力は不問。代わりに、共感が可能かどうかが鍵 です。
理由は明確です。たすきばは 「細く・長く」続けるサービス です。 1 年・3 年・10 年と続くプロジェクトでは、価値観の一致がなければ衝突が起きます。
技術はキャッチアップできます。価値観は、容易に変わりません。
だから最初のフィルタとして、価値観を見る——これがたすきばの採用哲学です。今日から K 章(コミュニティ・募集・文化)に入ります。ここでは、共同開発者を募集する側として、 本音で書きます 。
共感してほしい 3 つの軸
1. このサービスの目的 — 開発者やユーザに、コミュニティを提供すること
たすきばは業務ツールとしての価値を提供しつつ、それを通じて 第三の居場所(家庭でも職場でもない) を作りたい、と本気で考えています。
「業務 SaaS なのにコミュニティ?」と疑問に思う人は、たぶん共感しません。 「業務とコミュニティが両立できる場所があったら面白い」と思う人が、共感します。
A-6 で書いた “卒業文化” の話 は、ここに直結しています。
2. このサービスの目標 — 本サービスを知ってもらい、気に入ってもらい、長く使ってもらうこと
これは「爆発的に売る」「短期で IPO する」とは違います。 細く、長く 。
「早く成長させたい」「急成長企業に憧れる」人とは、目標が合わないと思います。これは正直に書いておいた方が、両者の時間を節約できます。
3. このサービスの手段 — シンプルな UI と、各ユーザに決定権があるシステム設計
引き算の美学。ゲートキーパー UI を作らない。ユーザを縛らない。
これは「高機能で多機能なツールを作りたい」「ユーザを引き留める仕組みが欲しい」と考える人と、相反します。
“共感” の重みは、知人と外部応募者で変えている
「共感が出発点」と書きましたが、実は 知人と外部応募者で重みづけが異なります 。
既存知人 / 信頼関係のある相手
共感そのものよりも、 本人のやりたいことと本プロジェクトがマッチするか を重視します。共感は、議論を通して育てていけばいい、と考えています。
たとえば:
- 「スクラッチ開発をやってみたいけど、現職ではできない」と悩む後輩
- 「起業に興味があるが、まずは小規模から」という友人
こういう人には、共感が確定していなくても、 やりたいこととプロジェクトのマッチ で声をかけます。
外部からの応募者
共感 を一つの明確なフィルタとして使います。共感がないまま参加すると、議論の前提が揃わず、衝突や疲労を生むからです。
両者を分ける理由は単純で、 外部応募者については、信頼関係を一から築く時間とコストを払える状況にないから 。それを補うのが「共感」というフィルタになる、ということです。
“参加理由は問わない”
参加の動機は、どんなものでも問題ありません。
- スクラッチ開発の経験を積み、次のステップにつなげる土台にしたい
- インフラ経験を積みたい
- PM 業務に触れたい
- 自分が将来作りたいサービスのための練習にしたい
こうした 「自分の成長のための場として使いたい」 という参加も、 大歓迎 です。
共感さえあれば、技術力も動機も問わない——これが、たすきばが守りたい線です。
合わないかもしれない人
正直に書くなら、以下の人とは合わない可能性が高いです。 参加しないことが、その方にとっても最善 だと、私は考えています。
1. 自分でやりたいことが、明確にある人
自分のビジョンが明確にある方は、 個人開発で発揮していただくのがよい と思います。本プロジェクトの方向性に従って動いていただく必要があるため、ご自身のビジョンを実現したい方には窮屈に感じられる可能性が高いです。
2. たすきばの vision に共感できない人
共感できないまま参加すると、他メンバーとの衝突が起きやすい。 参加しないことが、その方のためでもある と、正直に考えています。
3. 利益最大化を志向する人
本サービスはそもそも利益を重視していません。 事業を継続させるだけの最低限の利益を確保しつつ、コミュニティ拡大を目指す スタンスです。利益最大化を志向される方とは、目的そのものが一致しません。
“断る勇気” を持つ
「合わないかもしれない人」を明示するのは、勇気が要ります。
ただ、
- 共感のないメンバーが入ると、議論が成立しない
- 価値観のズレで衝突が起き、お互い疲弊する
- 「こういう価値観の場所だ」と明示しないと、合う人にも合わない人にも誤解を与える
——結果として、 早めにお互いに合わないと分かる のが両者にとって最善、と思っています。これは 『嫌われる勇気』 で書いた「全員に好かれようとしない勇気」と、同じ発想です。
応募者の時間を尊重するためにも、 正直に「お断りする」 ——これが、私のスタンスです。
“コミットメント形態” と “報酬”
参加者の働き方も、最初から明示しておきます。
本業の傍ら
本業の傍らに、本プロジェクトに参加する スタイルが基本です。
ただし、 幽霊開発者(進捗が全くない状態) は、本人にとっても本プロジェクトにいること自体が負担になると考えています。参加するなら、自分なりのペースでよいので 一定の進捗を出していただく ことが前提です。
利益が発生した後は、対価を払ってくれる顧客が存在する以上、 より明確な開発進捗を求める スタンスに移行します。
報酬
- 収益化前: 学習のための踏み台という立て付けで、 ボランティアとして活動していただく
- 収益化後: 実績に応じた按分によって、成果報酬を分配(具体的な按分設計は今後検討)
「ボランティアとして」を最初に明示することで、 収益に対する期待値のミスマッチ を防ぎます。これも、後で揉めないための正直さです。
“応募者に体現してほしい姿勢”
参加した後のメンバー像も、明示しておきます。
自分も使ってほしい(強制ではない)
私自身は 使い倒す予定 です。他メンバーには強制はしませんが、 使ってほしい という気持ちは持っています。
自分で使わないサービスを開発するのは、長期的にモチベーションが続きません。
議論を積み重ねたい
vision に共感した上で、 自身の意見や考えを表明し、議論を積み重ねて、より良い機能を追加していきたい 。
私の発想力は乏しく、 私一人の発想力では限界がある からこそ、チームメンバーには、自分の視点で意見を持ち寄ってほしいのです。
失敗を恐れない文化
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| OK な失敗 | 自身でしっかり考え、ユーザに影響がないように配慮した上での失敗 |
| NG な失敗 | 考えなしの失敗(これは認めません) |
失敗したときに 誠実な対応 を心がけ、サービスと真摯に向き合い、 開発チームを信頼し尊重しあえる であれば、まったく問題ありません。
募集タイミング
- 募集開始: 2026 年 6 月 1 日(リリース日と同時)
- 初期体制: まずは私 + Claude Code で運用・保守を担当
- 応募方法: 詳細は個人ホームページにて掲載予定。 Discord で気軽に声をかけていただく のが最短ルート
技術力ではなく価値観で人を集める——これがたすきばの採用哲学です。
明日は、チーム運営の哲学—— 対等な創業者モデルと三層議論プロセス を書きます。
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たすきば について
たすきば Knowledge Relay の共同開発者募集の詳細は、 プロダクトページ からご確認いただけます。Discord 招待リンクは、リリースに合わせて順次公開予定です。