リリース1週間で見えた「次の6ヶ月」|AI業務管理秘書たすきばのPhase 2/3ロードマップ

リリース 1 週間で、景色が思ったよりはっきり見えた

2026 年 6 月 1 日のリリース から、ちょうど 1 週間ちょっと。

驚いたのは、 リリース前にぼんやり描いていた「次の 6 ヶ月」が、1 週間運用しただけで、ぐっと解像度を上げてきた ことです。初期ユーザの動き、最初に上がってきたフィードバック、ログを眺めて気づいた「ここを直すと一気に楽になる」箇所——書き出してみたら、ロードマップが思ったよりはっきり立ち上がっていました。

ここで気をつけたいのは、 リリースは「終わり」ではなく「Phase 1 の完了」でしかない という、当たり前で見落としがちなこと。 Phase 2 と Phase 3 が、そこから先に控えています。

今日からは L 章—— リリース後・ロードマップ の話に入ります。最初のテーマは、 たすきば Knowledge Relay が描いている Phase 2 / Phase 3 / Phase 4 以降 の全体像。 1 週間運用して「これは確実にやる」と肚が決まったものと、「優先順位が変わる可能性がある」と正直に書き残すものを、分けて書きます。

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全体マップ

たすきばのリリース計画は、3 つのフェーズで構成しています。

フェーズ期間主要マイルストーン
Phase 1(MVP)〜2026-06-01提案エンジン / チャット意味検索 / 「なぜ?」機能(LLM Re-ranking)/ マルチテナント / 課金基盤
Phase 2リリース〜6 ヶ月Stripe 本接続 / Dogfooding 反映 / 各機能の精度改善
Phase 36 ヶ月〜2 年多言語 / API 公開

段階的に機能を拡張していきます。 3 つのユニーク機能(提案・チャット意味検索・「なぜ?」)は、リリース時点ですべて投入済み です。

Phase 1(MVP)— リリース時点で完成しているもの

リリース時点で動いている主要機能:

  • マルチテナント基盤(テナント作成 / メンバー管理 / システムロール / プロジェクトロール)
  • プロジェクト管理(7 状態の一方向遷移 / WBS / ガントチャート / タスク CSV インポート)
  • 資産管理(ナレッジ / リスク / 課題 / 振り返り / メモ / 添付ファイル / visibility 制御)
  • 提案エンジン v1(3 軸合算スコア / Voyage embedding + pgvector / Graceful Degradation Mode)
  • チャット意味検索(全ダッシュボードページ右下のフクロウ FAB から、自然言語で過去資産を引き出す)
  • 「なぜ?」機能 / LLM Re-ranking(提案候補に「なぜ関連するか」の説明文を付与。Pro プラン限定・Claude Sonnet)
  • 認証 / セキュリティ(NextAuth Credentials + MFA TOTP / tokenVersion 多層防御 / セキュリティスコア 90/100 強制)
  • 課金基盤(per-API-call 従量課金 / embedding 従量課金 / DB 容量 / ファイル容量の従量課金 / ApiCallLog 真値モデル / Stripe Metered Billing 接続準備)

MVP として、業務 SaaS の基本機能と 3 つのユニーク機能はすべて揃っています。

Phase 2 — リリース後 6 ヶ月で取り組むもの

1. チャット意味検索の磨き込み(機能自体はリリース済み)

Phase 1 の「提案エンジン」は 入力 = 構造化データ(Project の purpose/background/scope) でした。リリースと同時に、これを 入力 = 自然言語チャット に広げた チャット意味検索 も投入済みです(全ダッシュボードページ右下のフクロウ FAB から使えます)。

イメージはこういう体験です。

ユーザ: 「先月の振り返りで、リソース不足の話あったよね?」

チャット: 「以下の振り返りが該当します。

  • 2026-03-15: Sprint 5 振り返り

    「QA リソースが不足し、テストフェーズが伸びた」 関連リスク: R-005(リソース見積もり精度) 関連ナレッジ: K-012(QA 自動化導入の判断基準)」

自然言語クエリで、過去資産を引き出す。 B-2 で書いた “提案” の入口を、構造化フォームから対話に広げた機能で、 すでに稼働しています 。機能の詳細は チャット意味検索の解説記事 を参照。Phase 2 では、ここから 検索精度のチューニングと UI 改善 に注力します。

2. Stripe 本接続

Phase 1 では Stripe との接続「基盤」を作りましたが、 本番運用は手動 invoice 運用 にしています(リスクヘッジのため)。

Phase 2 では:

  • Stripe 本番アカウント取得
  • 本人確認 / 銀行口座登録
  • Webhook 接続(本番)
  • 初期テナントから自動課金に移行

——商用 SaaS としての完全運用に到達する、という段階です。

3. Dogfooding 反映

リリース後、 私自身がプロジェクト運営でたすきばを使います 。そこから得たフィードバックを Phase 2 に反映:

  • 提案エンジンの精度調整
  • UI 体験の改善
  • バグ修正
  • 新機能要望の評価

これは Phase 2 の最大の燃料になる予定です。

Phase 3 — 6 ヶ月〜2 年で実装するもの

1. 多言語対応

Phase 1 は日本語のみ。Phase 3 で英語対応を視野に。

  • UI 翻訳
  • Voyage embedding は多言語対応済み(同モデルで日英混在 OK)
  • 提案エンジンの精度を、多言語環境で評価

2. API 公開

たすきば API を、外部システムと連携可能にします。

  • REST API(OpenAPI スキーマ)
  • 認証: API Key + OAuth2
  • ユースケース:
    • 既存プロジェクト管理ツールから提案だけ呼ぶ
    • チャットツール(Slack / Teams)からたすきばを叩く
    • 独自統合(BPM / ERP)

API 公開により、たすきばの エコシステム が広がる、という構想です。

Phase 4 以降 — 遠い未来の構想

3 フェーズの先、 特定の時期を決めない 構想として:

  • AI Agent(たすきばをエージェントとして API 経由で操作)
  • 業界特化テンプレート(建設業 / 製造業 / SaaS 開発)
  • 顧客満足度の自動計測(NPS / CSAT 連携)
  • 知見の自動カテゴライズ + 報告書自動生成

これらは Phase 1〜3 の進捗とユーザフィードバックで決めていきます。

ロードマップを公開する理由

たすきばは、ロードマップを ユーザに公開 します。

理由は 3 つです。

  1. ユーザが「この機能、いつ来るんだろう?」を 予測できる
  2. 「この機能が必要なら、別のサービスを選ぶ」 判断ができる
  3. 透明性により、信頼が築ける

「ロードマップは社内秘」という SaaS も多いです。たすきばは反対の立ち位置を取ります。 B-4 で書いた “UI が嘘をつかない” と、根は同じです。

“ロードマップは絶対の約束ではない” 前提

ただし、ロードマップは 絶対の約束ではありません

  • ユーザフィードバックで優先順位が変わる
  • 技術的発見で新機能が浮上する
  • 市場環境で方針転換する

——こうした変動を前提に、ロードマップは定期的に更新します。

ユーザにも 「ロードマップは予定であり、変更可能性がある」 を明示しています。 A-3 で書いた “あいまい表現の使い分け” の通り、 将来構想は曖昧さが余白として機能する 領域です。

Phase 1 リリース後 30 日のチェックリスト

リリース後の 30 日は、特に重要です。

  • Day 0: リリース日。本番環境最終確認、Discord アナウンス
  • Day 1〜3: 初期ユーザの登録フォロー、サポート対応
  • Day 4〜7: 利用ログ分析、想定外の挙動を検知
  • Day 8〜14: 最初のフィードバックを反映
  • Day 15〜30: Phase 2 計画を固める

このサイクルで、リリース後の体制を構築します。

まとめ

フェーズ期間内容
Phase 1(MVP)〜2026-06-01基本機能 + 3 ユニーク機能(提案 / チャット意味検索 / 「なぜ?」)
Phase 2〜6 ヶ月Stripe 本接続 / Dogfooding / 精度改善
Phase 3〜2 年多言語 / API 公開
Phase 4 以降未定AI Agent / 業界特化 / エコシステム

Phase を段階的に進めることで、 「毎フェーズで価値を出す」 設計にしています。

次回は Dogfooding 計画 — 自分の案件で使い続ける覚悟 を書きます。 「自分が使わないものは売らない」 という、たすきばの戦略の中心の話です。

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たすきば について

たすきば Knowledge Relay は、Phase 1 リリース後も継続的に機能拡張していく業務 SaaS です。 プロダクトページ から、現在の提供機能とロードマップをご確認いただけます。

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